沈黙が続く。



「紗衣…もし本当に辛かったり逃げ出したくなったりしたら帰って来ても良いんだからね?」



先に口を開いたのは華架の方だった。




私は、



「うん」とは言わずに




ただ笑顔で頷いた。




「華架…ありがとう。」




これで後悔しないでニューヨークに行ける。


そう確信することが出来た。




いつ帰って来るかなんか分からない。


向こうでやって行けるかなんか分からない。



けど…

行ってみるしかないじゃん!!



行って証明してやる。




夢は絶対叶うんだって。