「俺の夢は…大学の教授になることなんだ。」
「大学の教授?」
「俺、星とか宇宙とかスゲー好きで…沢山の人に素晴らしさを知ってもらいたいんだ。」
彼の目が輝いて見えた。
「なれるよ、きっと。」
私はそう信じたい。
「けど、天体観測の説明書も読めねんだぞ?英語も勉強しねーとなっ!!」
彼が読んでいた説明書。
確かにそれは天体観測について。
彼はもう、
夢に向かって一直線なんだ。
「あ、俺は早瀬恭汰(ハヤセキョウタ)。高校1年。」
「私は甘宮紗衣(アマミヤサエ)。同じく高校1年生。」
これが、
恭汰との出会いだった。