…………。

先生が聴診器をあててから、あんまりにも沈黙が続いた。

「先生?寝ちゃったの?」

焦れったくなって、振り向く。

先生の笑顔は消えていた。

「本当に検査してくれよ…。」

そんな聴診器ごときで、何がわかるんだか…。

「やーだー!」

そう言って席を立ち、診察室を後にした。


いつもなら、このまま帰っているのだが…。

その日は何故か…診察室にUターンした。