━もう少しだけ…

琥太郎のもとに戻り、腕の中に潜り込む。

寝てるのに、私がくっついたら、笑顔を見せ、腕に力が入り、私を抱き締めてくる。

それが凄く嬉しくて…


あと少しだけ…夢を見させて…。

そう思いながら、これ以上ないくらいに琥太郎にくっついた。


始発まであと2時間。

琥太郎は気持ちよく寝ていて、起こすのは可哀想だから…。

琥太郎の腕の中で、一人色々思い巡らせていた。

このまま…時間が止まって欲しかった。

明日からはまた…現実が続いてく。

変わらない…現実。