何度も何度も振り返りながら…。


段々に言葉も届かないくらいに離れていく。



「ねぇ、琥太郎?
私は、琥太郎と出逢えて幸せだったよ。

琥太郎は…もっともっと幸せになってね?」


琥太郎の背中に向けて叫んで、病院の中に走り込んだ。

我慢していた涙が溢れ、私はその場に崩れ落ちた。