約束の日ー


夕方から飲みに行く予定。

意識しないように…と思いながらも、いつもより化粧も服も気合いが入ってしまう。


綺麗でありたいのは、琥太郎のためじゃない。

自分のため。ただ今日を楽しむために…。


自分を正当化しながら、準備を進めていった。



気付いたら、約束の時間が迫ってきていた。

慌てて家を出て、電車に飛び乗る。


走ったせいで、ドキドキしている。


しばらくして息が落ち着いてきたのに、ドキドキは治まらなかった。

本当に恋してるみたい。。。

何だか可笑しくなった。

こんな気持ち、高校生以来かも?

こんな気持ちを持たせてくれただけ、琥太郎に感謝したい。