「琥太郎?そろそろ準備しないとじゃない?」

膝の上でくつろぐ琥太郎を促す。

「…もう?…今日、サボっちゃおうかな…。。」

急に寂しそうにして、私のお腹に顔を押し付けてくる。

「なーに言ってんの?
琥太郎はリーダーなんでしょ?
行かないと、皆が困っちゃうよ?」

「………。」

無言のまま立ち上がり、渋々準備を始める。


私も、琥太郎の家に持ってきた自分の荷物をまとめる。

私のものは…何も残さないで出ていく。

歯ブラシも、化粧水も、何もかも…。


残したら…琥太郎が苦しむから。。。