「紘、帰ってきたらさ…また色んな所行こうね?」

ベッドに入り、これ以上ないくらいにくっついて、琥太郎が話してくる。

「…だね?琥太は何処に行きたい?」

子供をなだめるように、琥太郎を抱き締めながら返事をする。

「紘と一緒なら、どこでもいいよ。」

…いつかの学習結果が生かされたね?

「紘、帰ってきたらさ…もうどこにも行かないでしょ?」

琥太郎の回す手に力が入る。

「うん…。二度と離れないよ。」

二度と…。。。段々に苦しくなってくる…。
涙が溢れてきそうなのを必死に堪えた。