自分の気持ちに制止をかけながら、約束の日を待った。


今まで、誘われたことがなかったわけじゃない。

でも、どれも断っていたし、面倒でしょうがなかった。

誘いに乗ったこと自体が、珍しすぎた。


…こんなに楽しみなのは琥太郎だから。

こんなに意識するのは、琥太郎だから。。。?



…自分の気持ちに気付きながら、それを殺した。


琥太郎に、そんな気があるわけがない。

自分だけ舞い上がっていたんじゃ…傷つくだけだから。

もう、そんな捨て身の恋なんてできる年齢じゃない。

しかも…既婚者だし。

あり得ない。