「ねぇ、琥太郎?
明日の病院なんだけど…」
そろそろ、終わりにしなきゃね。
「竹条先生と電話で話してて…少しね治療のための入院が必要らしいの。」
残りの一ヶ月…無駄に死ぬのを待つのは嫌だから。。。生きる希望を捨てずに、私は治療のお願いをしていた。
「それでね…。」
何かを察していたのか…琥太郎は何も言わずに、聞いていた。
「それでね…。
琥太郎とは、会わないで治療がしたいの。
ほら…琥太郎も、もうすぐ研修がはじまるでしょ?」
取って付けたような理由。
「…なんで?」
下を向いたまま、琥太郎がポツリと呟いた。