「今何時?!」

ゴンっ!

思いっきり顔を上げたら、琥太郎の顎にぶつかった。。

「…痛いんですけど?
顎、割れたらどうしてくれるの?」


顎を大事そうに擦る。

「そんなことより…何時なの?

結婚式は?」


…そう、今日の夕方から結婚式の予定だった。


「…結婚式なんか、いいよ。
紘が無事でいてくれただけでさ。」

笑顔で私の頭をポンっと叩いてきた。

………やっぱり、時間過ぎちゃったんだね。。。

「…ごめんなさい。」

あんなに、楽しみにしてたのに…。

「謝ることないよ?

これから先、何十年、何百年と一緒なんだから、結婚式なんていつでもできるよ。」


この先…。。。もう二度とできないだろうな。

そう思うと…また涙が流れてきた。