夕飯も済ませて、部屋に戻ると、ひどい倦怠感に襲われた。
…はしゃぎすぎたせいかな?
「ごめんね、琥太郎。
ちょっと休ませて。
本当にごめんね。」
旅行先で一人が寝てしまうと、もう一人は本当に暇になってしまう。
それが申し訳なくて仕方がなかったが、頑張れる力は残っていなかった。
「全然大丈夫だよ?
それより…具合悪いのに気付いてもあげれないで、ごめんね。
ずっと側にいるから、何かして欲しいことがあったら言ってね?」
琥太郎は優しく、ベッドで横になる私の側で頭を撫でていてくれた。
琥太郎は優しいね…。
琥太郎の手って落ち着く。。。
大きくて、暖かくて…いい臭いがする。
琥太郎…。
私は、そのまま眠りについてしまった。。。