泳げない私は。。。

浮き輪を手に海へと入っていった。

「紘、泳げないって意外だね?
あれ?ボードやってたって言わなかったっけ?」

よく覚えてるね?随分前に話したことなのに。

「ボードは…足に紐ついてるし、ボードが浮くから全然泳げなくても平気だったんだよ。」

いや…普通平気じゃないのかもしれないけど。。。

「そっか…命綱ね?

今日は俺が命綱だから、安心してね?」

私が浮かぶ浮き輪に捕まりながら琥太郎がニッコリ笑う。

「…浮き輪あるから平気だし。」

冷たくあっさりと琥太郎の優しさを切ってみる。

「………。浮き輪に穴あけようか?」


…琥太郎は私を溺れさせたいの(苦笑)?