ヤバい…。

タオルで口を抑え、洗面所に向かう。

明るいところで、自分の血を目の当たりにすると、恐怖感に襲われる。

手が震え出す。

自然に涙が溢れ出した。

苦しくて…。

怖くて…。



琥太郎は長時間の飛行機で、
大分疲れていた様子だったので、全く気付くことなく眠っていた。


本当は琥太郎に助けを求めたかったけど…。

必死で我慢した。

これくらい一人で乗り越えられなければ…この先一緒にいれないと思ったから。。。