「またまた~。
本気にしちゃうから…。あんまりからかわないでよ!」

冗談めいて、返してみる。

「それなら、いつでも気が向いたらでいいよ。

ずっと待ってるから。」

………本気?



それから、色々ぐるぐる考えながら、2時間のコースは終わっていった。

帰り際、琥太郎が手を伸ばしてきた。

紙切れが一枚。

中には電話番号が書かれていた。

「連絡待ってるからね!」

そう言い残し…琥太郎は帰っていった。