…ウエディングドレス。
純白に輝くそれは…痛いくらいに眩しく見えた。

「私…この年で着ていいのかな?」

もう32才だし…ちょっと気が引けた…。

「全然だよ!紘は若く見えるし…絶対綺麗だよ!」

私よりも目を輝かしている琥太郎君…。

君の期待を裏切れないね?

「…でも、着たとこ見ちゃダメだからね!」

ベーっと舌をだし、試着ルームに向かった。