「…ひ…ろ…?」

遠くから、愛しき声が…。

「紘ってば!
また妄想の世界に行ってるでしょ??」

琥太郎の声で、現実に引き戻される。

「はっ!…ごめん。。」

ダメだな…。

いくら考えても現実は変わらないんだから…。

今は今を楽しまなきゃ。

この瞬間を…。


「キャッ!」

突然押し倒された。

「続きしよ?
もう、くすぐりなしで。」

ゆっくりと唇を重ねる。

柔らかくて、暖かい唇。そのまま陶酔していく…。

唇の隙間から琥太郎の舌がゆっくりと入ってくる。

これ以上ないくらいに絡ませて、舌を吸い上げられる。

「ンン…。」