家を出て、琥太郎の家に来た経緯を説明した。

[ふ~ん。。。そうですか。]

何だろう?その嫌な感じの返事は。。。

「それとね…先生。。。

私、昨日喀血しちゃったよ。
びっくりした。怖かった…。」

トイレに隠したタオルを思いだし、電話をしながら取りに行く。

[………そっか。]

急に先生の元気がなくなる。。。

しょうがないよね?症状が増えてきてるんだから。。。


[…喀血で気管を詰まらすこともあるから、気をつけろよ?

量が多いときは、すぐに連絡しろよ?]

自分の病気と向き合うのは怖い…。

タオルを握りしめ、ゴミ袋の奥の方へと入れ込む。

「うん。気を付けるね。
そろそろ行くね?」

電話を切り、駅に向かった。