「………紘さん?」
背中に琥太郎の声が聞こえた。
「ごめんね、…ゴホッ…起こしちゃったね?ゴホッ…。」
慌ててタオルを隠して、振り向く。
「大丈夫?」
心配そうに、隣にしゃがんで背中を擦ってくれる。
暖かい手…。
「ゴホッ…。うん。
今、薬飲んだから…ゴホッ…もう治まるよ?」
心配かけないようにと気丈に振る舞う。
「無理しないで…。」
私を包み込むようにして、背中を擦っていてくれる。
琥太郎の胸の中は落ち着くね…。
目を閉じて、琥太郎の優しさに甘える。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…