「…もっと早くに琥太郎に会いたかったな。」
ポツリと漏らす。
「早くってどれくらい?」
「ん~。。。十年前位?
あれ?でも…十年前じゃ私は22歳だけど、琥太郎は12歳じゃんね?
何だ?12歳って…。」
「…小学生。」
それじゃあ…犯罪だね?
う~んと悩んで黙りこくる。
「五年前でも…高3か。。。
犯罪は変わらない。。」
ぶつぶつと独り言を続ける。
「今だから…出逢えたんだよ。
遠回りしたように感じるけど…それがなかったら、きっと出逢えなかったと思う。
これから沢山一緒にいたらいいじゃんね?」
そう言って後ろからギュッとしてきた。
……………これから、か。