琥太郎は不意に立ち上がり、そっと私を抱き締めてきた。。。

「もう…何も気にしないでいいんでしょ?

全部俺のでしょ?」


…そうだよ。

もう…何も邪魔するものはないから。。。

何も…。



「全部全部俺のもの…。

もうずーっと、俺だけのものだからね…。」

抱き締める腕に力が込められる。

肌と肌がくっついて…暖かい。。。

「…うん。ずっと。。。」

琥太郎の胸に頭を埋める。

…幸せだね。。。

このまま。。。終わっても後悔はないな。

目を閉じて自分の最後を思う。


琥太郎に包まれたまま…逝きたい。。。