「…俺は!ここにいる、甲本紘さんのことがっ…グフッ………。


公衆の面前で大声で喚き出した琥太郎の口を慌ててふさいだ。

「何考えてるのよ!」

「こうでもしないと、聞いてくれないじゃないか!」

「知り合いに見られたらどうするつもりなの?」

「…見せたいんだ。
その覚悟ができたから、紘さんに話があるんだ。」


「………え?」

…何を言っているの?


とにかく…さっきの騒ぎで周りが私たちをジロジロみていたので、

琥太郎を連れて、路地裏にあるお店に入った。


「…紘さん。今までごめんね。」

席につくとすぐに、話はじめた。