「っ!!!」

かなりびっくりしてしまい、声が出なかった。


冷静さをどうにか取り戻し、
その場を早く離れようと、前を通った。


ガシッ!

「…紘さん!」

腕を捕まれてしまった。

「放して…」

「やだ…話を聞いてほしいんだ!」

「勝手すぎない?」

「勝手だけど…どうしても聞いて欲しいこと!」

「……話しじゃなくて、やりたくなっただけでしょ?」


「…違うよ!そんなんじゃない!」

そう言うと、琥太郎は表通りに飛び出した。