「…少し考えて。考えてみるね。」

やっぱり…そこまで先生を頼れない。

頼ったらいけない。

「なんだ?
…俺じゃ不服か?」


「そうじゃないよ!
これ以上、先生を頼ったらいけない。

私とこの子の父親で…なんとかしなきゃいけない。」

先生は私の頭に手をおいて…『頑張れ!』と囁いた。


「先生、本当にありがとね。

…もう一つだけ。お願いしてもいいかな?」


ドアに向かい、先生に背を向けたまま話を続ける。

「…何があっても、このことは誰にも言わないでね。。。」

先生の返事を待たずに…外に出た。