私はそんなに気にもとめず、放課後をむかえた。
夢華は私の前で深呼吸している。
「つぼみ、落ち着いて聞いてね?」
「うん…」
何…?
「…の前に質問から!」
「へ?」
質問?なんなの?
「優斗君家帰ってる?」
家?それは私の家か優斗君の家かわからないけど…
「私の家では、最近見ないよ」
最近はドラマの撮影があるらしくて、帰りは遅いし朝は早いから、全然会ってなかった。
同じ家にいるのに…
「そっか。優斗君がつぼみの家にいたという証拠があれば…」
証拠?なんの?
夢華さっきから意味わかんないよ。
夢華は急に立ち上がって、自分の鞄をあさって一冊の雑誌を抜き取った。
それをめくって私の前にかざす。
「読んで…」
「うん…」