「ここ」
ここって…アクセサリーショップ!
なぜ…?
「つぼみちゃんに頼みたい事ってね…」
「うん…」
「妹にあげるプレゼントなんだ」
ちょっと照れ臭そうに言う優斗君。
い、妹〜。
「優斗君妹いたの?」
「うん。今さ…病気で入院してて、仕事で忙しいから見舞いにも行けなくてさ…」
妹さんの話をしていく優斗君の顔はどんどん険しくなっていく。
「明日、誕生日なんだ…妹の」
「そっか。じゃあ妹さんが喜ぶような素敵なプレゼント選ぼうね」
「うん」
よかった。
笑顔を取り戻した優斗君。
優斗君には笑顔が1番だよ。
優斗君が笑顔になるなら、張り切って選ぼ!
デートかもって期待していた自分が恥ずかしいな。
すべてこの為に…
そう考えるとなんだか切なく思えるの…
妹さんにヤキモチ妬いてる自分がいる。
そんな自分が1番嫌だよ…