「…あ、忘れてた。その事はね、ごめ…」 「何も言うな!」 「へ?」 「俺はあきらめねぇ。まだあるかもしれねぇ希望を簡単に諦めきれるか」 あるかもしれない希望。 簡単に諦めない。 その言葉が私の胸にしみる。 「初めて本気に好きになった奴だしな!」 「マヒロさんは?」 「ノーカウントだ!」 「ハハ」 二人で笑った。 そして思ったんだ。 私にもまだ希望があるかもしれない。