誰もいない教室で夢華を待つ。



遅いな…



そう思ってたら、教室の扉が開いた。



そこには夢華……と佐知葉の姿。



「つぼみ、ごめん。遅くなった〜!ほら、佐知葉!」



「つぼみ…あたしつぼみを信じてるよ」



信じてる?


何を?何を信じてるの…?


「つぼみは自分の気持ちに正直だって、辛いんでしょ?苦しいんでしょ?」



辛い…苦しい…


「なんでだろ…優斗君の為だと思ってやっても、辛いの…苦しいの…優斗君の為だと思うほど」




胸が締め付けられる。


こんなにも優斗君を思うだけで…




頬に涙が伝う。