ベットに頭を伏せて泣いていたら、いつの間にか寝てしまったみたい。
「今…何時?」
目を擦って時計を見ようとしたら、部屋のドアがノックされた。
「つぼみ?帰ってたの?」
ドアの向こうにはお母さんがいる。
なんて言われるのかな?
別れなさい!…とか?
優斗君にはもう会っちゃダメよ!…とか?
でもそんなのどうでもいい。
「開けるわよ?…」
さっきの電話、あれは多分社長。
5時頃に帰ってくるとか、行くとか言ってたからね。
「行くんでしょ?社長のところに」
「え…えぇ。社長からも言われると思うけど…本当に高瀬君と付き合っているの?」
「社長はしってる。…付き合ってるよ。でも別れるから」
「そう…行くわよ」
お母さんについて部屋を出る。
車に乗って事務所に向かった。