頬に涙が伝う。
授業中だという事もあり、頭を伏せて必死に声を押し殺した。
席が1番後ろだったから、誰にもバレてない…と思う。
でも、授業が終わって夢華と佐知葉が私のところにきた時にバレた。
「何その顔?!」
「ちょっとこっちきな!」
佐知葉達に連れて来られたのは屋上。
屋上に着いた頃には、授業の予鈴が鳴ってしまって、そのままサボる事に…
「つぼみ…優斗君と別れるとか言わないよね?」
「え…?」
別れる…
そっか。
別れればすべて終わるんだ?
もしかしたら、このニュースで優斗君の人気が…アルファの人気が下がったのかもしれない…
もし、そうなら…
私は優斗君の隣にいれないよね?
それが優斗君の為なのなら…私は辛くないよ。