「信じるなんて…簡単に言うな……」
「私は昇君を信じてる!だから、昇君も私を信じて!」
笑顔で言ったら、昇君の頬が赤くなった気がしたけど、
気のせいだよね?
「は、早く帰るぞ!」
「うん!」
手を振り払われたけど、気にしない。
昇君元気になったかな?
信じる心は素晴らしいもの…
それを昇君に気付いてほしい。
心からそう思う。
「おい!」
「はい?」
家に入る手前で呼び止められた。
「なんで、俺の事信じられんだよ」
そんなの…
決まってるじゃん!
「友達だから!」
言ったあと、鼻歌を歌いながら家に入った。
昇君が
「バカ」
って言って頬を赤くしてるのに気付かずに…