こんなことがあったから、女の子を毛嫌うんだ。
私もそんな事されたら、立ち直れないかも…
だから、私達の事をバカ女とか言うんだ。
行く時にされた質問の意味が今になってわかる。
「俺、女が信じられない。みんな一緒、顔だけしか見てない。あきたら捨てる。あんな思いをするのはまっぴらだ」
「私は違うよ!優斗君の事心から好きって胸を張って言えるもん!」
「…優斗は幸せだな。こんなに思ってくれる奴がいて…羨ましいよ」
顔は笑ってるけど、目はなんだか寂しそう。
私は買い出しした袋を置いて、昇君の両手を胸の前で握った。
「大丈夫!自分を信じて!そしてまた人を信じる気持ちを持ってみて?拒んでたら目に見えるものも見えなくなっちゃうよ!周りを見たら素晴らしいものが見えてくる。私はそう信じてる」
昇君の目を見て。
昇君にまた信じる心を下さい。