昇君はそっかとだけ言って、それっきり会話がなくなった。



スーパーで買い物を済ませて家に帰る帰り道。




あ…。


行くときは私の歩幅に合わせてくれなくて、私が合わせてる感じだったのに、



今は私に合わせてくれてる。



「女ってどうせみんな一緒かと思ってた。お前もあの女も」


あの女って夢華の事?


どうせみんな一緒ってどういう事?


「でもお前は違うんだな…」


私は違う…?


「ねぇ、私はお前じゃなくて、つぼみっていう名前がある!」



「…あぁ」



ちょっとの沈黙のあと、昇君はゆっくりと話し始めた。