「じゃあ、俺から質問」
「え?!あ、うん」
なんて質問されるか怖いんだけど…
「優斗のどこがいい?」
た、単刀直入!
どこがいい、か。
「…なんでそんな事聞くの?」
「恋するバカ女の気持ちってどんなんかなって」
バカ女…
それはつまり私の事?
「仕事で忙しいのに私の事を気遣ってくれたり、夢華の事で一緒に悩んでくれたり…そんな優しい優斗君が私は好き」
私が元気ないときも、
夢華の事で悩んでたりしたときも、
優斗君は優しく話しを聞いてくれた。
仕事で忙しいはずなのに…
私は優斗君の何気ない優しさに毎日惹かれているんだよ。
「ふ〜ん。顔じゃなくて?」
「顔?!」
「アイドルだから付き合いたいんじゃないの?」
アイドルだから…私の気持ちはそんな軽いものじゃない。
「違うよ。私ほんとは優斗君に出会うまでアルファなんてアイドル知らなかった。テレビで見かけるだけで興味がなくて名前さえ分からなかった」
けど、優斗君に会って私の気持ちは変わったんだ。
「優斗君はアイドルなのにそんな感じがしないんだよね。だから、話しが弾んだの。その時から私の心には優斗君だけになった…」