「そうだ!あのね、ちよは本当はお姫様じゃないの…だから、勇者様はちゃんとお姫様と結婚しなくちゃ」


天井はしゃがんで男の子の目線に合わせた。


「僕、ちよがお姫様じゃなくてもいいよ!ちよの事好きだもん!ちよは可愛いし、優しいから僕大好き!だから結婚して?」

「おぉーすごい愛の告白!かなりの肉食系だ」

「穂高も少し見習った方がいいよ」

「何ですと!?」


しかし、この男の子…手ごわいぞ。

すると、男の子はなんと天井にキスをした。


「やっ…んっ…」


さすがに弘貴が急いで男の子を引き離した。

高野が天井に駆け寄る。


「子供だと思って油断した!ちよ子にチューするとは何事じゃー!」

「ちよは僕のお嫁さんだもん!チューしてもいいじゃん!」

「悪いけどな…結婚の約束は早い者勝ちだ!ちよ子とは10年前に先に俺が結婚の約束してんだよ!」

「えー!じゅー年って!えっと、僕5歳だから…いーち、にー…(以下省略)お兄ちゃんすごーい!」


何がすごいのかわからないけど…諦めてくれそうな雰囲気だ。