「なっ、に言ってんのさ!!誰がアンタなんかの女になるかっつーの!!」




あたしは無理やり掴まれてる両手を振りほどいて、起き上るとベッドから降りた。




ベッドの上で片膝ついてる男はあたしの方に顔を向け、




「蓮(レン)」




そう言って微笑んだ。




「は、はぁ…?」




「俺の名前。覚えといて」




「だ、誰がアンタみたいな奴の名前なんか―――……」




「アンタの名前は?」




「…あた、しの名前なんか覚えてどうすんのさっ」