男はあたしの頭の上で、片手で両手首を掴んで固定する。




「ば、罰って何……」




よく見ると整いすぎてるその顔に、思わず顔を逸らしてしまう。




綺麗に染まった栗色のウルフヘアに、左耳に一つだけ付いてるリングのピアス。




「そうだなー…」




男はしばらく考えて、




「んじゃあさ…、」




そう言いかけると、あたしの耳元で、




「俺の女になれ」




甘い声で囁いた。