サラキの力 ～Ｔｈｅ ｔｅｒｒｂ ｐｏｗｅｒ～

「術府『頼助』！」

私がそう言うと『驚不』に侵された人達が次々と解放され、自分の家に転送されていく。

「こんなもんかな？」

私の言葉を聞き、佳奈や龍とマハ達シカ達が攻撃をやめた。と、言うよりは攻撃をする相手が居なくなっていた。
時間にして、１時間余り。いつもよりは長引いたが、二百人を相手に１時間はいい方だと思う。龍達がどう思っているかは分からんが…

「やるじゃん、亜美」

佳奈が私に向かって言葉をかけてきた。

「何、佳奈こそ…」

佳奈も私と同じ位強かった。私は最後かには術府を使ってしまったが、佳奈は最後まで使わなかった。『驚不』は術府使わないと普通は解除出来ないのに…

「じゃあ、隊長に報告してくるね」

私はそう言って少し離れた場所に移動した。そして、私が持っていた通信機で黒次隊長に報告を始めた。

「龍君…だったかな？いきなりだけど、亜美ってどこに所属してるの？」

「５隊…だったと思いますけど…」

「５隊…って言うと、黒次隊長！？何隻？」

「３隻だと…」

「３隻！？」

佳奈？はとにかく驚いていた。少し俺は引いてしまった程だ。マハ達やシカ達は何も言ってこない…
ちょうどその頃、亜美が報告が終わったらしくこっちに戻ってきた。そして、俺達に一言言った。

「帰ろ？」

その言葉で俺達の１日が終わった。そして、『佳奈』と言う新しい仲間が加わった。が、ノラも刻々と『サラキの目』を奪うため計画が進められていた。