「何?さっきの音…」

私はそう言って無我夢中で学校に向かった。
すると、隣の家の門から龍も出てきた。私達は一言も会話を交わす事もなく学校に向かった。後ろには、シカ達やマハ達もついてきている。

私達は学校に到着した。門を開けると衝撃的な現実が待っていた。

「何だよ…これ…」

龍が言った。私とマハ達、シカ達は黙ってしまった。と言うよりは声が出ようとしてこなかった。私の目に映ったものは…

「なんで『みんなが居る』んだよ…」

そう。私達以外の学校の全校生徒が校庭に集合し、生きる気がない目で私達を迎えてくれていたのである。それはまさに『驚不』の状態だった。暗闇のせいか余計怖く見えた。
あれ?誰かが居ない…誰……!?
佳奈がいない!?どこ?どこ!?

しばらくし……見つけた!?…けど…私には信じられないものが目にはいってきた。龍も見つけたのか私と同じ場所を見つめていた。