時過ぎ、首輪のヒビを直す儀式を終えて私と龍とシカ達やマハ達は人間界に戻っていた。人間界は暗いと言うよりは少し明るい。部屋にある時計を見ると4時のところに短針が指している。つまり、今人間界は午前4時と言う訳だ。
冥界には人間界程時間の進みが早い。時計と言う物はあまりない。

「4時か…あっ!?学校の準備してないじゃん!?」

冥界に出発したのは午後7時頃。単純に計算すると8時間も経っていた。冥界ではそんな事は気にしていなかった。
…単純に考えると冥界に10時間は居たのだろう。まあ…儀式が大体3時間から5時間くらいだったからな…このヒビを2人で直した法が凄いか…
なんて事を考えながら今日の授業の準備をしていた。
私は気付いていなかった。もっと早く気づくべきだった。なんで気づかなかったのだろう…私達に『あんな事』起こると予想が出来ていなかったのだろうか…私なら出来たはずなのに…