場所は冥界に移る。
私達は隊館の5隊室。つまり、黒次隊長の部屋である。
「…着いたわね…私は総室に行ってくる」
黒次隊長はそう言って5隊室から姿を消した。
総室とは総隊長から11隊長までが集まり、総会を開く場所である。私は入った事はない。
「亜美、首…いい?」
孫紛さんが腰くらいまで伸びている黒い私の髪をどかし、首輪を見た。
「…まあ…私達だけでも出来る程度ね…」
真剣な顔で孫紛さんは言った。
「この様子だと悪魔騎が来たのは、あなたのこの漏れ出している霊力が原因かな?」
そう呟くように言った。
そして、自分が気になっていた事を孫紛さんに話した。
「孫紛さん…聞きたい事が…」
「ん?何?」
私の首輪の様子を見ながら言った。
「ノラが言ってたんですけど…」
そう言った瞬間、孫紛さんが真剣な顔に変わったのは振り向かなくても分かった。
「ノラと私の関係って…何なんです?」
「どう言う事?」
「ノラが言ったんです…ボソっと『まだ出てないか…』って」
「ノラは何の事を言ってたんです?孫紛さんなら分かりますよね?」
孫紛さんはしばらく何も言わなかった。そして、決心したのか小さく深呼吸をしてから言った。
「あなたはたぶん…って言うよりは全く知らないと思うけど…あなたは執義ノラと源雷ルカとの間に産まれた子供…」
「えっ…じゃあ亜美は!?」
そう言ったのは龍だった。孫紛さんに身をのりだしていた。
「そう…亜美は『ノラの遺伝子を唯一受け継いだ子供』なの…」
孫紛さんのその言葉を聞いてから私は体がしばらく動かす事はできなかった。
私達は隊館の5隊室。つまり、黒次隊長の部屋である。
「…着いたわね…私は総室に行ってくる」
黒次隊長はそう言って5隊室から姿を消した。
総室とは総隊長から11隊長までが集まり、総会を開く場所である。私は入った事はない。
「亜美、首…いい?」
孫紛さんが腰くらいまで伸びている黒い私の髪をどかし、首輪を見た。
「…まあ…私達だけでも出来る程度ね…」
真剣な顔で孫紛さんは言った。
「この様子だと悪魔騎が来たのは、あなたのこの漏れ出している霊力が原因かな?」
そう呟くように言った。
そして、自分が気になっていた事を孫紛さんに話した。
「孫紛さん…聞きたい事が…」
「ん?何?」
私の首輪の様子を見ながら言った。
「ノラが言ってたんですけど…」
そう言った瞬間、孫紛さんが真剣な顔に変わったのは振り向かなくても分かった。
「ノラと私の関係って…何なんです?」
「どう言う事?」
「ノラが言ったんです…ボソっと『まだ出てないか…』って」
「ノラは何の事を言ってたんです?孫紛さんなら分かりますよね?」
孫紛さんはしばらく何も言わなかった。そして、決心したのか小さく深呼吸をしてから言った。
「あなたはたぶん…って言うよりは全く知らないと思うけど…あなたは執義ノラと源雷ルカとの間に産まれた子供…」
「えっ…じゃあ亜美は!?」
そう言ったのは龍だった。孫紛さんに身をのりだしていた。
「そう…亜美は『ノラの遺伝子を唯一受け継いだ子供』なの…」
孫紛さんのその言葉を聞いてから私は体がしばらく動かす事はできなかった。