春特有の大きくて安心感のあってなんだかわくわくしてくるそんな風


春一番


おれはこの風が大好きだ今でもずーっと・・・


4月8日始業式


さくらいろの高校2年目スタート


なのに。。。オレは。。。生まれつきの性格のせいかこの陽気な暖かさのせいか。。。
やってしまった。。。


まさかの『遅刻』


『こらー鬼頭!!去年に続いておれに怒鳴らせるきかー』

『おまえは本当にいいやつだけどぼけーっとしと。。。。。。』


おなじみの生徒指導部長のどーでもいい話


いっつも説教から人の人間性、社会に出てからの事。。。最後は老後の事まで長々と喋りつづけるおれの苦手教師だった


でもなんかこう暖かくてほわぁ~ってしてるとこいつの話もそううざくはなかった


『おはっっ』


いつもは長い話が今日は中断された


声の主は五十嵐 亜紀


去年はクラス違ったけど1年の頃から有名だった


愛嬌があって人見知りしないためか友達は多そうだった


おれは真面目な方だったし先生にも気に入られていた


でも亜紀は生徒の評判は高かったが先生にはことごとく目をつけられていた


はっきり言って生徒指導部のブラックリストには確実に入っているようなやつだった



『せんせー話長いよ、そこどいてくださいよー式遅刻しちゃうじゃん』


『ちょっっそこの。。。。少年!!なに小林ちゃんの話なんてきいてるのー行かなくていいわけー!?いくよーっっ』


よくも本人を目の前にして先生をちゃん付けできるやつがいるもんだ


そんなことを思ってたら腕をつかまれて体育館までもうダッシュさせられた