「え?せ・・・せんせ・・・」



俺はすぐに腕を離して、佐藤に背を向けた。



「…帰ってくれ。」

「え?」


「練習に行けよ…。」



佐藤は少し、迷いながらこの部屋を走って出て行った。



あいつがいなくなったのに、部屋にのこるあいつの香りが…俺を誘う。



思い出しただけで…俺はただの男だと気付く