「判子が抜けてまして・・・」


勇気を出して耶刃常務の顔を見た。


「・・・」


耶刃常務の後ろで肩を揉む小畑先輩。


「それ…すげぇ~効く」


私はとんでもない誤解をしていた。


書類を受け取る耶刃常務。


「染中…お前…顔が紅いぞ~」


私の反応を見逃してはなかった・・・


「いえ、別に…」



「お前…誤解してたか?俺は就業時間中にはそんなコトはしない。誰も居ない残業時間ならわからないが・・・」



「///」