それまで目が合ってたはずなのに、かずくんが床に視線を落とす。


その仕草になにげなく心が痛い。


「そうだよね。寂しい思いさせてたよね。ごめん。」


そうだよ。


ずっとかずくんと2人で居ることを想像して引っ越してきたこの部屋は、ひとりで居るには寂しすぎる。


「その話するにまずは俺の近況からはなそうか。」