紘哉達が目覚めたときには既に正午だった。

二人はそれぞれコンビニのおにぎりを食べて現場に臨んだ。

正直言って全くやる気が起きない。

紘哉はあくびをしながら中庭に行った。

「遅いよ紘哉さん!」

紘哉とは正反対なほど元気な羽兎。
彼女はホームズみたいな帽子をかぶり、準備万端のようだ。

「……すんません」

最早やる気の欠片さえ感じられない紘哉。