少し歩いて。

「着いたわ。離れの入口はココ。
母屋と対称的な造りになってるから分かりやすいはずだよ」

「確かに……」

羽兎は中を見回した。
入口だけではなく、部屋の造りも母屋と同じようだ。

「さすがにキッチンはないけど……リビングもお風呂もあるよ。
お二人の部屋は向かって右側。
ワトコちゃんがリビングの隣で紘哉くんがワトコちゃんの隣だよ」

「分かったよ!ありがとう」