「一つ忠告をしておく。 お前、今のままだと今後絶対に事件に巻き込まれるぞ」 「はい?何ソレ。 心当たりないんだけども……何だ?アイツ」 大学生の不思議そうな声を背中に聞きながら、彼はトレイを片付け、片手を挙げて店を出ていった。 大学生も慌てて残りを飲み干し、店を出る。 不思議そうな顔で紘哉の背中を見送り、彼は反対方向へ歩いていった。