「あー……」 大学生はチラッと紘哉のプレートを覗き見た。 チョコレートにチョコーヒー。 「チョコづくしッスねぇ……」 「まあそうですね。甘い物好きだから」 「大丈夫なんスか?こんなに糖分いっぱいで」 「何とかなりますよ。今までもコレで生きて来たから」 心配してくれるのはありがたいが、余計なお世話だ。 恵一に要求したチョコ500円分は、結局おじゃんとなってしまった。