金髪に焦げ茶色の縁眼鏡。
まさに大学生活を楽しんでいるような典型的な男だった。

紘哉は彼の横を通り、いつものメニューを頼む。

「すいません、『あむぁ~いチョコーヒー』1つ」

「!?……いた」

隣の例の大学生がギョッとした目で紘哉を見る。
が、すぐに自分も注文し始めた。

「あ、カフェラテと抹茶クッキーで。クッキーに砂糖いらねッス」

「ついでにチョコレートも一つ下さい」